富宏染工とは

京都ならではの感性と美意識。

京都は、長い歳月の中で「きもの」という文化を、人から人へ、大切に伝えてきた町です。単なる装いの型としてだけではなく、そこには、きものを愛する人の心と技、暮らしがあります。たとえば、四季の移ろいに心を動かす細やかさ、喜びや遊び心をおしゃれで表現するしなやかさといった、京都ならではの感性と美意識。職人が丹精こめた手仕事。伝統文化に親しむ教養。美しい所作でつむぐ丁寧な暮らし……。

私たち富宏染工は、それらが息づくきものの楽しみを、現代を生きる女性にお届けしようと、染匠として京手描友禅に取り組んでいます。

染匠とは、意匠の考案から染めの仕上げまで、15前後に分かれた京手描友禅の工程を統括する、いわばプロデューサーの役割のこと。工程のひとつひとつにある職人の伝統の技を、完成された美へと導いていくのが、私たちの仕事です。多くの人の手により作られ、妻へ娘へ孫へと愛情をこめて用意されるきものには、人の思いという宝物が詰まっています。京都に受け継がれたそのような宝物を、先人たちにならい、私たちもまた未来へと伝えてまいります。